レコードは風景をだいなしにする ジョン・ケージと録音物たち

レコードは風景をだいなしにする ジョン・ケージと録音物たち

録音されたものから、ある時代を知るとはどういうことだろう?
ポスト・レコーディング時代の前衛・実験音楽論

ジョン・ケージならびに60年代の実験音楽・前衛音楽の試みと「音楽の解体」によって生まれた、不確定性の音楽、長時間のミニマリズム、テキスト・スコア、ハプニング、ライヴ・エレクトロニクス・ミュージック、ノン・イディオマティックなフリー・ジャズやフリー・インプロヴィゼーションといった、「録音」に不向きでLPやCDを聴くことで追体験できるものではない音楽の録音物に録音されているものとは一体何か?
その録音物を聴くということは、どういうことなのか?
現代における録音物の氾濫とオンライン・アーカイヴによって変容していったリスナーの「聴取」と「体験」に、「録音の不可能性」というアプローチからせまる、音楽家デイヴィッド・グラブスによる21世紀の前衛音楽・聴取論の待望の日本語訳!
(出版社HPより引用)